施工前

現地調査にて、新築時のコーキング材が全て、施工不良による硬化不良を起こしていたと分かりました。
本来なら、十分な時間をとってコーキング材に必要な材料を混ぜなければいけませんが、不備があったものと思われます。
前回の塗装業者も恐らく、撤去が大変なためか、古いものを残したまま新しいものをつぎ足し、後に塗装で強引に隠蔽されていました。
実は２０年以上も、正しいコーキングがなされていなかったことになります。

施工中

高圧洗浄

塗装工事は、業務用の高圧洗浄機を用いて綺麗にするところから始めます。
塗装面に付着した粉塵や油分、あらゆる汚れが、塗膜の仕上がりを台無しにしてしまうからです。
例えば顔にメイクアップを施す場合でも、わざわざ皮脂やほこりがついたまま塗る、ということはないと思われます。
塗装も同じように繊細で、汚れがあると外壁に密着することができず、剥がれやすくなります。

家庭用の洗浄機とはパワーが段違いで、このような苔・塵汚れもほぼ気にならないところまで落とせます。

コーキング交換

コーキング交換にはこちらを用いました。
どちらもトップレベルの品質で、右はコーキング材、左はコーキング材を充填する前に塗布してさらに密着力を高めるプライマーです。

旧コーキング撤去

他業者さんの以前の施工では、古い施工不良のコーキングを残したまま、上から新しいコーキングを充填する「増し打ち」でした。
しかし、コーキングをきちんと機能させるためには「打ち直し」が基本です。
今回は古いコーキングを入念に撤去し、一から充填します。

参考サイト▷なぜ必要？外壁のシーリング（コーキング）の役割

まず古いコーキングにカッターで切れ目を入れ、撤去を始めます。
大まかに撤去した後も、こびりついているものを筆や道具を使って完全に取り払います。

プライマー

コーキングを充填する前に、まずプライマー（下地）を塗布して外壁とのより強固な密着力を作ります。
これにより、しっかりと建材同士を接着することができ、剥がれなども最大限に防ぎます。

充填

プライマー後、コーキング材を充填します。
量が少ないと耐久性に問題が生じるので、十分な量を使っています。

外壁塗装

下塗り

外壁に直接塗るのは、シーラー（下地）です。
シーラーの塗り方が悪いと、後から塗り重ねる塗料もまるで密着せず、早期の剥がれなどが起こります。
施工にあたり、信頼度の高い日本ペイントの製品を選んでおります。

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外壁塗装の塗り替えのタイミングは？セルフチェックしてみよう

中塗り・上塗り

下地が乾燥したら、２層に分けて塗膜を作っていきます。
この２回の塗装作業を中塗り・上塗りといいます。
特に耐久性の高い塗料に、フッ素樹脂塗料というものが挙げられますが、今回の塗料はそれを上回る品質です。

上品かつ温もりのある色味です。
施工時の気温に応じて、適切な乾燥時間を置きます。
中塗りが完全に乾いてから上塗りすることで、厚い強靭な塗膜ができあがります。

バルコニー床トップコート塗り替え

バルコニーには防水塗装がしてありますが、定期的にメンテナンスすればトップコートのみの塗り替えで維持できます。
今回外壁塗装と合わせて、ちょうど良い時期でしたのでこちらも塗り替えます。

付帯部塗装

雨樋やシャッターボックスなどの付帯部も、外壁と同様、下塗りで密着性を高めてから塗装していきます。
細かい部分には小ぶりのハケを使って丹念に塗ります。

完工

バルコニーの腰壁も、塗装致しました。
苔汚れも落ち、トップコートの塗り替えと相まって清潔な印象です。

ぎらぎらしすぎない美しいつや感があります。

付帯部はシックな黒で、外壁のベージュと相性が良く、雰囲気を引き締めてくれています。

担当者のコメント

外壁塗装は、ファッションとして見た目を変えるだけではなく、ご住宅を守るための保護でもあります。
宍戸塗装では、最大限の性能を発揮できるよう、端々までこだわり抜いた施工を行っています。
宇都宮市地域密着でスピーディに対応可能ですので、気になることがございましたら、いつでもご相談ください。

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