施工前

極力周囲に影響を与えないよう、現場シートで覆います。

屋根は、色褪せやカビの発生など劣化しています。屋根の背骨ともいえる棟板金はサビが発生して弱っているため、激しい雨風にさらされると雨漏りを起こす可能性があります。塗装ではケアしきれない程劣化する前にメンテナンスしておくと、台風などの災害時にも頑丈にお住まいを守ってくれます。

施工中

高圧洗浄・ケレン作業

洗浄が済んだら、まず「ケレン作業」とよばれる下地を整える工程を行います。実は、塗装のみというより、ケレン作業の丁寧さが鉄部の耐久性を左右するといっても過言ではありません。専用機械やサンドぺーパーなどで研磨します。これはサビ・汚れを落とす役割のみでなく、塗料の定着性を高めるために表面に凹凸をつける意味もあります。例えばつるつるの板にインクを付けても、擦るとすぐに落ちます。しかしざらつきのある板だと、途端にインクが落としづらくなります。この仕組みを塗装に利用しています。この凹凸で建材を痛めるということはありませんのでご安心ください。

コーキング交換・釘交換

板金の接合部分を繋いでいるコーキング材の交換を行います。だいたい５年以上経つと劣化し始め、弾力性が落ち、雨水の侵入を防ぐ・地震の揺れに耐えるなど、必要な機能を果たせなくなってしまいます。

板金が浮きかけていたため、釘も交換します。釘が緩んで隙間ができたり、板金が浮いたりすると、雨水が板金下部の貫板と呼ばれる部分に浸食し、大掛かりな取り替え工事が必要になるケースもあります。コーキングと釘の交換は入念に行っていきます。
お客様ご自身で屋根の状態を確認なさると、落下の危険や、劣化し始めの部分を見落としてしまう可能性もございます。劣化状態など気になるという方は、無料の現地調査にてしっかりと確認を致しますので、安心してお任せくださいませ。

屋根のヒビ補修

細かなヒビは広がる前にコーキング材で補修します。すぐには住宅に実害が出ないヒビでも、悪化するまで放置していると、雨漏りや屋根材の腐食の可能性があります。屋根葺き替えなどの大掛かりな工事となる前に、定期的にチェックして補修することでご安心頂けます。宍戸塗装では無料の現地調査を承っておりますので、ご不安の方はぜひお申しつけくださいませ。

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古い塗膜の縁切り

古い塗膜の縁切りがなされていなかったため、合わせて行いました。「縁切り」とは、屋根材同士の重なる部分にできる塗料の膜を切り、雨水の排出経路を作ることをいいます。切断してすき間を作らなければ、屋根材の内部を雨水が流れた場合、出口がなく、内部で腐食が起こるリスクがあります。

屋根塗装

板金のサビ止め塗装

サビの進行を止めるため、先に専用の塗料でカバーします。

下塗り

屋根の古い塗料は写真の通り、劣化しています。これから塗る塗料に含まれる溶剤と触れると「縮れ」（細かい網模様のような浮き上がり）が起こることが予測されたため、適した下塗り塗料を選定致しました。この「縮れ」が起こってしまうと、一度塗料を剥がしてやり直さなければならないため、お客様に余計なコストがかかります。選定した塗料はスズカファインの「ベスコロフィラー」です。

中塗り・上塗り

下塗りを十分に乾燥させましたら、中塗りと上塗りの工程に進みます。塗装工程は、下塗りと中塗りを兼ねている塗料を除き、基本的に３回以上重ねます。中塗りを飛ばす業者もみられますが、わずか数年で剥離が起こったりするため、初めは低コストで目を引いても、結果的に何度も施工し直しになることが予想されます。下塗りをしっかりしていれば上塗りにムラが生じることもないため、施工の質がはっきりと現れる工程といえます。

完工

足場が残っている状態ではありますが、塗装の仕上がりの様子です。
大屋根・小屋根ともに、強い耐候性と滑らかな艶を取り戻しました。

担当者のコメント

屋根材にはさまざまな種類があります。今回の屋根のように、セメント自体には耐水性はないため、セメント屋根瓦は定期的に塗装を施さなければ雨水が浸み込みます。これがカビの発生の元ともなります。屋根は瓦だけで構成されているわけではなく、その下に貫板を始めとして層を形成しています。プロの点検を行うことで、外からは見えない部分の劣化も早期に発見することが可能です。宍戸塗装は、施工はお客様の笑顔に繋がるものでなければならないと考えております。ご住宅に関して何かございましたら、いつでもお問い合わせください。

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参考記事▷屋根塗装の色選びで失敗しないために！色決めと業者選びのポイントを解説