外壁塗装を考える際、心配なのが費用ですよね。

この記事では、外壁塗装の費用相場がどのくらいなのかを紹介しています。また、費用を抑えるポイント、注意すべき点についても解説していますので、ぜひ外壁塗装を検討する際の参考にしてください。

外壁塗装の費用相場は？

外壁塗装の費用相場は、屋根塗装を含まない場合、以下の通りです。

一般的な戸建て住宅の場合、延床面積は30坪程度ですので、費用は約50～120万円となります。
屋根塗装も一緒におこなう場合は、上記の価格に約20～40万円を上乗せした価格が相場です。

ただし、上記の価格はあくまで目安です。
使用する塗料の種類や外壁の劣化状況や立地などによって費用は変動します。
正確に知りたい場合は、実際に専門業者に見積もりを出してもらうのが安心です。

外壁塗装費用の内訳は？

外壁塗装費用の主な内訳は、以下の通りです。

• 塗料代
• 足場代
• 施工費（人件費）
• 利益

塗料代

塗料代は、塗装費用の約20％を占めます。選ぶ塗料によって費用が変わりますので、安く抑えたい場合は安い塗料を選ぶのがおすすめです。

しかし、気をつけたいのが耐用年数です。
耐用年数とは、その塗料がどれだけ長く持つかという目安で、塗料ごとにメーカーが設定しています。

実は耐用年数が長い塗料ほど価格も高くなる傾向があり、安い塗料の場合は塗り替え回数が多くなる可能性があります。
逆に高い塗料だと、塗り替え回数が減って結果的に安く済む場合もあります。

塗料は大きく分けてアクリル、シリコン、ラジカル制御型、フッ素、無機のグレードがあり、どのグレードの塗料を使用するかによって料金や耐用年数が異なります。
最も主流であるシリコン塗料の平均的な耐用年数は8～12年で、単価は比較的安いもののおおよそ10年のサイクルでの塗り替えが必要です。
フッ素や無機塗料は高額ですが、耐用年数が長いため塗り替えのサイクルを減らすことができます。

以上を踏まえ、メンテナンス回数や予算などご希望に適した塗料を選びましょう。

足場代

足場代は、約15～20万円が相場です。

足場代とはその名の通り、外壁や屋根を塗装する際に必要となる高所作業で使う、足場を設置するための費用です。高所の外壁にも屋根にも必ず使うので、外壁塗装をする際は屋根塗装も一緒におこなうと、足場の設置が1回で済むため足場代の節約にも繋がります。

足場代については、ごくまれに無料にすると言う業者がありますが、このような業者には注意しましょう。
なぜなら足場は、組むために国家資格が必要なこともあり、専門業者に依頼するケースも多い重要な部分だからです。そのような部分の費用は、本来無料で済ませられるはずがありません。悪徳業者である確率が高いので、避けた方が賢明です。

関連記事

外壁塗装に足場が必要な理由3つを徹底解説

施工費（人件費）

施工費（人件費）は、塗装費用の約30％を占めます。塗装職人へ支払われる人件費の他にも、塗装に付随する養生や洗浄にかかる費用が含まれます。
養生や洗浄は、塗装をおこなう際に必ずかかります。そのため、塗料代に比べると費用を抑えるのが難しいと言えるでしょう。

利益

利益は、塗装費用の約30％に設定している業者が多いです。極端に多い、少ないなどがある場合は注意しましょう。

外壁塗装費用を格安に見積もる業者には注意

外壁塗装を考える際は、必ず複数の業者から見積もりを取りましょう。その際、相場と比べて格安の見積もりを出す業者には注意が必要です。

相場よりかなり安い見積もりを出してくる場合、その価格で済ませるために本来必要な工程や道具を省くなど、手抜き工事をされる可能性があります。また、最初は格安の見積もりを出していても、工事が始まった後に何らかの理由をつけて費用を吊り上げられる可能性もあります。

以上の理由から、相場よりもかなり安い見積もりを出してくる業者は選ばないようにしましょう。

関連記事

外壁塗装の見積書の注意していただきたいチェックポイント

まとめ

一般的な戸建て住宅であれば、延床面積は30坪程度で、費用は約50～120万円が相場です。
資料する塗料や家の状態や立地によっても変動しますので、正確には見積をとって確認するのが安心です。

また、外壁塗装費用は塗料代、足場代、施工費（人件費）、利益で構成されています。
このうち削減しやすいのは塗料代です。価格を抑えたい場合は、耐用年数に気をつけて塗料代を見直すことをおすすめします。

業者を選ぶ際は、格安な見積もりを出す業者にも注意しましょう。必ず複数の業者から見積もりを取り、適切な業者を選んでください。

関連記事

外壁塗装で失敗しないためのポイント6つを解説