外壁、そして屋根の塗膜が劣化したり剥がれている状態だと、雨や紫外線といった外部刺激によるダメージを受けやすくなっています。
その状態のまま放っておくと、雨漏りを引き起こしたり、家の寿命を著しく縮めてしまうことに。
そんな深刻な事態を招かないよう、適切なタイミングで劣化状態に応じて塗り替えを行うことが大切です。適切なタイミングで塗り替えることで、お家を長持ちさせることができます。

「外壁塗装の塗り替えのタイミングはいつなんだろう？」「小さなひび割れや色褪せが出たけど放置してもいいのかな？」と悩まれる方も多いのではないでしょうか？

適切な時期に塗り替えを行うためには、皆様ご自身が劣化のサインを見逃さないようにしましょう。
この記事では、適切な外壁塗装の塗り替えタイミングについて各症状や、セルフチェックの方法についてご説明します。

塗り変えのサイン6つ

外壁に下記のような症状が出ていると塗り替えのサインです。

外壁の色褪せ

外壁に目立った劣化がない場合でも、色が褪せて薄くなってきたら、外壁を保護する塗膜が劣化しているサインです。
塗膜が劣化していると、見た目が変わるだけでなく、塗料が持っている防水機能などが低下しているため、今すぐ外壁が傷むことはありませんが早めに塗り替えを検討された方がいいでしょう。

チョーキング

建物の外壁に手を触れたときに、手に白い粉がついている経験はありませんか？
これが「チョーキング」と呼ばれる現象で、紫外線により外壁の塗膜が分解され、粉状になっている状態です。

外壁や屋根は常に紫外線に晒されて起こる劣化の症状で、チョーキングが進行すると塗料本来の性能が低下している状態です。防水性や耐久性が損なわれていますので、外壁や屋根の劣化が進行する可能性があります。

チョーキングは劣化のサインとしてわかりやすいので、お住まいの外壁や屋根にチョーキングが起こっていないか、定期的に確認してみましょう。

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クラック

外壁や屋根に生じるヒビ割れを「クラック」と呼びます。これは地震や台風など外部の影響により建物に繰り返し負荷がかかることで発生します。

クラックを放置すると、隙間から雨水が侵入し、雨漏りの原因になる可能性があります。
大きなクラック（構造クラック）はもちろん、細かいクラック（ヘアクラック）にも注意が必要です。ヘアクラックに浸透した水分が凍結・膨張を繰り返し、クラックを内側から広げることもあります。

建物への重大なダメージを回避するためには、早急な修繕と塗装による保護が不可欠です。

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塗膜の剥がれ

塗装がはがれている場合は、できるだけ早めに塗り替えを検討しましょう。
塗装のはがれは、下地の劣化や施工不良によって引き起こされます。このままにしておくと、外部からの要因から外壁を保護できず、外壁材の劣化が急速に進みます。

さらに、はがれた箇所から雨水が建物内部に直接侵入し、雨漏りの原因となります。万が一、侵入した雨水が木部や鉄部を腐食させるまでになると、単なる塗装では対処できず、大規模な修繕工事が必要となります。

高額な修繕費用を回避するためにも、塗装のはがれを発見した段階で早急に塗り替えを行うことが不可欠です。

外壁の汚れ（カビ・コケ・錆び）

外壁の汚れが目立ってきたら、塗り替えのサインです。
「外壁が汚れるのは当たり前でしょう？」と思われるかもしれませんが、カビやコケ、錆がある場合水分が外壁に滞っています。そのような状態ですと、塗膜が劣化していますので防水性が損なわている状態です。

また、カビやコケは水分を多く含んでおり、外壁材の含水率を上昇させ、劣化を進行させるおそれがあります。水分や湿気は外壁や屋根にとって有害なので、十分な洗浄を行った後に塗り替えることが重要です。

雨漏り

既に雨漏りが発生しているということは、建物内に多量の水が浸入している状態です。
これは明らかに塗装が剥がれ外壁や屋根の状態が危険な状態ですので、緊急な対応が求められます。

雨漏りは屋根材の不具合によって引き起こされることがよくあります。その場合は屋根修理業者に相談する必要がありますが、外壁から雨漏りすることもあります。外壁の塗膜の劣化によって防水性が損なわれ、そこから雨水が建物内に侵入するケースもよく見受けられます。

雨漏りの原因を特定するのは専門家でなければ難しいため、専門業者の診断を受け、適切に外壁の塗り替えや屋根修理などを検討しましょう。

▷参考記事：外壁から雨漏りが起こる？原因や塗装業者選びの注意点は？

まとめ

外壁塗装は通常8～10年ごとが目安とされています。
上でご紹介したような症状が出てきたら、塗り替えの時期が迫っている兆候です。
外壁塗装の定期メンテナンスを怠ると、初期の症状でも将来的には雨漏りや家全体に深刻な損害を引き起こす可能性があります。
塗り替えのタイミングを逃さないように、定期的にセルフチェックをされてみてください。
そして今回ご紹介した症状が見られる場合は、お早めに塗り替えをご検討ください。

プロに依頼することで仕上がりや耐久性が飛躍的に向上し、長く丈夫な外壁や屋根を維持することができます。

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